慎重な楽観主義者

鮎原人

2011年03月03日 15:51

もう出て5年になるけど。



読もうと思って、即注文しました。

彼、ジャレド・ダイアモンド博士は言っています。

「かつて恐竜は地球を支配した。だか、地球環境を全滅させる力は持ち得なかった。人類は今地球を支配している。しかも地球環境を壊滅的に破壊する力を持って。恐竜は歴史に学ぶことはできなかった。だが、人類は歴史に学ぶ能力が備わっている。今の環境危機は人類文明自らが作り出した物。ならば考え方一つで文明のあり方を変えられる筈だ。環境破壊を食い止めようと思えば、今の生活様式を変える必要がある。しかしそれは、その気になれば、今すぐにでも実現可能な行動である。私は49%の悲観と51%の希望を持っている。人類が気づき、たゆまぬ努力を続けるという前提で、希望の方が1%上回る。だから私は慎重な楽観主義者と評されている。」

BS3の番組の受け売りです。

文明崩壊≒環境破壊≒森林破壊です。

皆、気づかなければ(気づかない振りをするなら)、文明崩壊前夜まで、決して今の生活様式を変えようとはしないでしょう。
そして、崩壊に向けて驀進する「進歩」という名の超特急のシートで、死ぬまで夢心地で居るのかもしれません。

だとしたら人類は、宿主と共存する術を知る寄生生物以下です。

だだし過去に、森林破壊からくる文明崩壊を食い止めた社会がありました。
江戸期の徳川幕府です。
建築ラッシュで森林崩壊が進んだ現状に危機感を抱き、お上の号令の元、森林保護と植林を進めた結果、森林が回復し、いまの70%とも言われる我が国の森林を再生できたんだそうです。

ただそれも明治維新まで。
それ以降は、自国の森林は辛うじて維持しても、海外からの輸入木材に頼り(要するに海外の森林を破壊している)、森林収支という言葉で言えば、完全な赤字になっています。

国内でどんなに「エコ」製品を買っても無駄です。根本的な解決になってません。
日本が全地球的に森林維持をリードしなければ、自国の利益にも、はたまた人類全体の利益にも寄与しません。

徳川時代に出来た実績があります。我が国ならやれる! そんな気がします。


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