このところ嫌いな言葉2

鮎原人

2012年04月22日 12:03

シリーズ第2弾(笑)


『耳ざわりが良い』

何か耳にさわって心地よいものでもあるのか?

恋人が吐息交じりに耳元で囁くならわかるが、耳にさわられると大抵は『気持ちが悪い』

そんな敏感な耳に心地よいことなんてない。

これは、『耳障り』からきた誤用。耳に障る、『お体に障りますから』の『さわる』である。

聞こえが良いと言えばいいのであるが、勝手に反意を作られても困る

普段、耳ざわりのいいことばかり言う連中はきっと、『お体にも触る』のだろう。

きっと肌触りがいいに違いない(笑)



『生きざま』

死様を晒す と言うドロドロした使い方で記憶があるが、生きざまとはいつ頃か、使われ始めたのだろうか?

酷い死様 のイメージがある私にとってそれこそ『耳障り』だ。

大体が、自分の生きる様子を晒して何が楽しいのか。そんな『恥ずかしい』ことが価値を持つようになったことが、世の中から『奥ゆかしさ』が失われてきた証拠のように思えて残念だ。



『ヤバい』

これはもともとはヤクザ言葉だったと思うが、最近の若者がよく使う。

わたしにはこのニュアンスがどうにも掴めない。
というのは、『悪い』状況にも『良い』状況にもつかわれるからだ。

古い頭の私は、どうしても『マズイ状況』が頭から離れないから、いちいち『今のは良い意味?、悪い意味?』と確認しないと会話が先に進まない。

だけどこの言葉に関しては『極めて衝撃的で感動・動揺に堪えられない』場合に使うと、今までの言葉にない適切さを感じるから、無下に批判的になれない。だから自分のなかで『厄介モノ』扱い。

ところがこの記事を書いていて良いことを思い付いた。

『ヤバい?』って聞かれたら、下手な詮索はせずに常に『ヤバいよね!』と返せばいい。

そうすれば会話が途切れることもなく、相手は『同意』が得られたとして気をよくし、わたしはどっちの意味なんだろうと言う不安と話の腰を折らなかったという安心とで『チャラ』に出来、全体としては相手の気分を損なわない分だけ『得』だからだ(笑)


鮎原人の、『ヤバイ』 には、『気をつけろ!』 (←これも死語だな) (笑)


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