鮎の交流 ~伊勢湾編~
先日の矢作川シンポ
興味深い話があった。
伊勢湾流入河川の各流量図
矢作川が不漁で仔魚の流下も少なかったのに、翌年予想に反して豊漁の時があるらしい。
原因を追求していた漁協、伊勢湾の対岸に注目した。
愛知の矢作川と三重の宮川は丁度向かい合っている。
調べたところ、遺伝的に宮川の鮎と矢作川の鮎とは近いそうだ。
(当然、長良、木曽の鮎と比べてもという事だと思うし、
両河川で同種苗の放流魚が再生産される可能性も考慮してのことだと思うが、
その辺りが気になるが...)
さて、
地理的にこんなに遠いし、沿岸で越冬すると思って居た仔魚だが
そんな所に泳いでいけるの?と思ったら、
宮川が洪水になると流木等が対岸の三河湾まで流れ着くとのこと。
じゃぁ仔魚も流れ着くのではというのが、今回の推理。
でも塩分濃度や水温変化など、仔魚にとって大丈夫なんだろうかと思うが、
この仮説を信じてみたい気もする。
伊勢湾全体で鮎を育んでいるという、ロマンのある話として。
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