鴨汁蕎麦3連チャン(2日目)
信州・飯田の料理民宿「のんび荘」
食事処は「のんび茶屋」と言う
3年ぶり訪れた
場所は飯田市内を流れる飯田松川の上流部、妙琴公園の対岸、赤い吊り橋を渡ったところに、古い民家を改築した味のある建物が見える。近くには名水百選に選ばれた「猿庫の泉」(さるくら)があり、水と蕎麦、山菜に恵まれた隠れ家の風情である。
玄関を入って、奥の座敷に通された。座敷は席が3つ。こぢんまりとしているが、丁度品は昭和を思わせるものでコーディネートされており、古い板ガラスの木枠窓越しに、飯田風越山裾野の赤松林が見え、どこかほっとさせる。みな、ここのご夫妻の趣味である。今日は娘さんが手伝ってくれている。まだ赤ん坊の頃、奥さんに背負われていた十数年前を思い出し、とても懐かしい気持ちになった。 当時は蕎麦を始めたばかりで、出来も毎年向上し、すぐに地元の食通を唸らせる店に成長した。山菜、キノコはご主人自ら野山に調達にいかれる。だから気をつけないと、山菜狩り中で、店が休みの時もある。そんな毎年の研究成果を味見させてもらうのが楽しみで、ちょくちょく通われてもらった懐かしい店なのだ。
メニューはご覧の通り。きょうは勿論、鴨汁蕎麦だが、サイドメニューも
捨てがたい。
とくにお勧めなのは、自家製豆腐のやっこ。薄紫の豆腐が丁度良い歯ごたえで美味しく、天然塩がまた格別、絶対塩で食してもらいたい。玉子焼きもお勧め。
天ぷらなども、とても美味しく、どれも期待を裏切らない。
お蕎麦が無くなるといけないので予約しておいた為か、さほど待たずに登場したのが、鴨汁蕎麦だ。
飯田の地の蕎麦は少し青みがかっている。今日は十割をお願いした。中細のしっかりした蕎麦だ。汁椀は軽い漆器でできている。汁が冷めないので嬉しい。鴨も良く出汁がでて、上品な脂身と、さっぱりした後味だ。空腹だったせいで、4,5口で平らげてしまった(笑)。
一緒にざるも注文してあったので、頃合いを見て出してくれる。 鴨汁の後のざるそばは初めてだが、こちらは蕎麦の味がストレートに楽しめて、やっぱりこれはこれで旨い。 蕎麦湯もおかわりし、午後の日差しをうけて、まったりと、「のんび」りと田舎の風情を楽しませてもらって、満足して店を出た。
料理民宿として一度は泊まってみたい店でもある。渓流釣りの方はご検討を^^;
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