東電だけの責任か?

鮎原人

2011年04月04日 18:21

一義的には東電に責任があるとしても、

認可したのは国であり、

法的根拠を与えていたのは学者である

もっと言えば、

推進ありきで、それに都合の良い学説・統計を集め、

わかったようなわからないような強弁で、

国民をけむにまいてきた、

官僚・行政にこそ責任がある。

それを後押しした、産業界全体にも。


だが一方を責めるだけでは駄目だ。

安全だと言っている手前、万が一の危険回避手段を講じられなかった、

もしかしたら危ないという想像力は、

反原発運動の激しさの前に、絶対安全という強弁に変化していなかったのか?

自縄自縛

建設的、現実的議論が葬り去られていた感があるのが口惜しい。


きちんと対策しておけば、原発反対/原発推進 そのどちらであったとしても、

今回の最悪の事態は回避できていた可能性が高いからだ。


この大惨事が起きてから尚、

反対派、賛成派 そのいずれも、持論を曲げようとしていないことが、奇異に思える。

そして、話し合いの消えた社会には、

殺伐とした未来が待っている。


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