某作家とのチャットドキュメント

鮎原人

2011年04月12日 17:04

震災翌日、
海外に居たMとの、前夜からほぼ徹夜のチャットが続いていた。。。

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[2011/03/12 9:43:05] 作家M: UstreamでNHKの中継を見ている。
[2011/03/12 9:43:13] 作家M: 地獄だな。
[2011/03/12 9:45:25] 作家M: この光景が夢じゃないのが恐ろしい。神はいないのか。
[2011/03/12 9:47:50] 鮎原人: こっちもNHKにした。想像を絶する。言葉がない。
[2011/03/12 9:49:34] 作家M: これは、宇宙から原爆が落ちたと思って諦めるしかない。誰も悪くない。腹をたてるわけにもいかない。どうしようもない。怒りのもって行き場がない。
[2011/03/12 9:50:16] 作家M: 屋上に600人取り残されていた小学生はどうなったの? アリーナに非難していた800人は?周囲に火の手が迫っていると昨日報道されていた
[2011/03/12 9:52:05] 鮎原人: 小学生は自衛隊か警察のヘリが全員助けた。アリーナの方は知らない
[2011/03/12 9:52:25] 鮎原人: しかし、どうやって復興するんだ。
[2011/03/12 9:52:41] 鮎原人: 昔ならその土地は放棄→移住だ
[2011/03/12 9:53:11] 作家M: 土地そのものが水没したから、打つ手がない
[2011/03/12 9:53:26] 作家M: モルジブのように水の上の都市にでもするしかない
[2011/03/12 9:53:49] 作家M: こんなひどい災害は見たことがない。ノアの方舟のレベルだ
[2011/03/12 9:54:29] 鮎原人: 東北地方の海岸を統合的に再開発し、これまでにない大胆な復興をするしかない。終戦直後の名古屋の大胆な都市計画のように。
[2011/03/12 9:56:07] 鮎原人: 今は混乱のときだが、確実に来る未来のために、悲しんでばかりはいられない。
[2011/03/12 9:56:43] 鮎原人: だけど、土木的にみて、処置なしだな。
[2011/03/12 9:57:37] 鮎原人: 国土の海岸線が変わってしまったんだから。これまでにない発想で復興していくしかない。
[2011/03/12 9:58:44] 鮎原人: 埋め戻して元に戻すなんて、荒唐無稽な計画にさえ思える。
[2011/03/12 9:59:56] 鮎原人: だいたい、何メートルも地盤が移動したり沈下した場所に、すく道路や建物が建てられるわけがないからな。
[2011/03/12 10:02:06] 作家M: そう思う。あそこはもう海になったと思うしかない。沼だ。
[2011/03/12 10:02:18] 作家M: 見ていて気分が悪くなってきた。
[2011/03/12 10:03:02] 鮎原人: こんな大災害が、俺たちの時代に起きるなんてな。信じられない。


[2011/03/12 10:07:29] 作家M: 今話すことじゃないことは承知の上で話す。
地方都市にたまに行くと、どこも東京とそっくりのように開発してしまって、どこもかしこも平等平等で、地方の良さを地方の人自身が忘れてしまっていると思っていた。
暮れに仙台に行ったんだが、その時の仙台の駅周辺の開発ぶりに腰を抜かした。
社会人1年目の時、仙台担当営業だったのでよく仙台に行ったのだが、田舎のいい雰囲気の駅だった。
それがまるで渋谷のようになっていて、愕然とした。長野駅周辺もそうだ。気が違ったみたいに開発してしまっていた。
無理なくその土地のありかたと共に生きる生活をどうしてしないんだろうと思っていた。被害に遭った人たちは何も悪くない。
しかし「人間」というものの欲が恐ろしいと感じた。

[2011/03/12 10:11:23] 鮎原人: そうなんだ。
だから、未来の東北(未来=都会的という意味ではない、むしろ逆)の地域をデザインして、まったく違う地方を構築すべきだ。
これは悲しい災害だけど、自由に都市をデザインしていいと言われているようなもの。中途半端な復興にしてほしくない。
土地の所有権等問題があるが、世界に類を見ない復興をして日本の実力を再認識させてほしい。
おれは日本が再度上向くためのきっかけになるんじゃないかとさえ思ってる。
災い転じて・・・を狙うわけだ。いまの段階ではとても不謹慎だけど、政治家こそそんなことを考えるのが仕事だ。


[2011/03/12 10:14:30] 作家M: 今の政府はトンチンカンで無理だ。

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この時点では、福島第一があんなことになっているとは。


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