余白の黄金比

鮎原人

2012年11月02日 08:54

最近の文庫本

幅は同じだが若干背が高い

それに、字も大きめ

新聞の字がM字に変わったのは好感が持てたが、同時に情報量が減ったようにも思えた
文庫本の場合も情報量が減ったように感じたのと同時に
どうも文字と紙のバランスが悪いような気がしてならなかった

そこで、きっと黄金比に関係があるに違いないと思い、余白の比率を調べてみた

旧文庫本 1.0 : 1.4 ・・ 0.714
新文庫本 0.8 : 1.3 ・・ 0.615

黄金比 1.0 : 1.6 ・・ 0.625

見事!! 期待は裏切られたww

余白に関してはむしろ新文庫本の方が近似している

では、旧文庫本に感じる 「バランスの安心感」 はどこから来るのだろうか?

一個の文字と周囲の余白とのバランスなのか?
書道や水墨画、掛け軸では、余白とのバランスは大変重要だが
もしかして、ページ単位の活字の黒と余白の白とのバランス?
だとすると、赤川次郎の短文・余白だらけの文面に美しさは感じない筈だ(実際感じないが・・)

余白・行間とのバランスなのだろうか?(どうやって測定する?)
旧本:18行 新本:17行 これかな?? より黒く(=情報量が多い=内容が濃い) 見える筈だ。

それとも、こんな感覚を覚えるのは、自分だけなのだろうか?
単に旧文庫本の文字バランスに親しんだ時間(慣れ)の問題なのだろうか?
確かに50年も前の本を読むと、また別の意味(フォント)で読みづらいが。

結局、好みの問題か・・・?


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