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2012年11月02日
さよなら、愛しい人 ⇒ さらば愛しき女よ
村上本の 「さよなら、愛しい人」 を読み終わった。
チャンドラーのマーロウものを買い漁っていて、たまたま最初に検索に引っかかったのが村上訳だったわけだが、
1ページ目からどうも訳調が他の清水本と異なってる気がして、最初は抵抗があった。
2011年と割と最近の刊行本だから、活字が大きめなのが却って読みずらかったのは、自分でも意外だった。
集中力を持って読むには、一頃の活字サイズと、余白との比率がベストの様な気もするが、
多分村上本に対する偏見からだとは思うが・・・
しかし読み進めるうち、休みつつも二晩で読んでしまった。
この引きつけられる感じは、訳者云々ではなく、ひとえに作品の質の高さによる。
それと、残りページが少なくなるにつれ、一巻完結の小説だからこそ、
クライマックスが近づくのが 「物理的」 に感じられて、止められなくなる。
電子書籍では味わえない、「厚み」、「読み応え」 が紙の本にはある。
単に古い文庫本のビスケットのような匂いと、紙に対するノスタルジーを感じるだけの代物ではない。
◇
余談だが、訳者あとがきを読んで、すこし村上春樹が近づいた気がした。
チャンドラーの小説のある人生と、チャンドラーの小説のない人生とでは、確実にいろんなものごとが変わってくるはずだ。
そう思いませんか?
思います(笑)
村上本のロンググッドバイも読んでみる気が起きた。
◇
しかし、清水本の 「さらば愛しき女よ」 も注文したので比較してみよう。
俺って、変態読者なんだろうか???
仕事ほっぽり出して、鮎ブログも書かないで、こんなことばかりやってるし。

Posted by 鮎原人 at 02:21│Comments(2)
│小説
この記事へのコメント
やっぱり、、、、出ました、、、(笑)
シドニーシェルダンだったかなあ?
『ゲームの達人』
和訳が私には読みづらくて、10ページくらいでアウト!
翻訳を翻訳して読むのはつらいね!
シドニーシェルダンだったかなあ?
『ゲームの達人』
和訳が私には読みづらくて、10ページくらいでアウト!
翻訳を翻訳して読むのはつらいね!
Posted by かやのたも at 2012年11月04日 08:40
かやのたもさん>
和訳・・・そもそも翻訳って直訳できる単純変換事象って少なくって、
特に小説なんかは良い翻訳者が意訳してくれたほうがよっぽどマシですよね。
村上春樹は文字面を直訳しすぎるような気がしますね。
ということで、原作を手に入れたので、英文で読んで確かめてみます。
ホント、ヒマですね~。暇じゃないのに・・・
和訳・・・そもそも翻訳って直訳できる単純変換事象って少なくって、
特に小説なんかは良い翻訳者が意訳してくれたほうがよっぽどマシですよね。
村上春樹は文字面を直訳しすぎるような気がしますね。
ということで、原作を手に入れたので、英文で読んで確かめてみます。
ホント、ヒマですね~。暇じゃないのに・・・
Posted by 鮎原人 at 2012年11月04日 11:42