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2014年03月29日
椿、朽ちて行く別荘、鯉?、雁、猫、龍
多分「は行」の音だろう。
でも、「は、ひ、ふ、へ、ほ」のどれでもない、未知の「は行」音がした。
「ぷっ、」とも「ぽっ、」とも、擬音マニアなら悩むであろう、例えようのない音。
長さは全休符のあと八分音符一つ分、そのあと八分休符、四分休符、二分休符で、合計二小節ぐらいの曲だった。
音の前の静けさも音の内に感じられるほど、それは印象的にハッキリと空間を伝わった。
テンポは脈拍くらいか。音の継続時間はその脈拍の整数分の一。
音質も、もしかすると脈音に近かったのかもしれない。
この数々のシンクロ度!
それを頭上に感じたかと思うと、「生」の終わりなのか、「死」の始まりなのか、いやいやきっと「輪廻」への旅立ちの瞬間だと後講釈で思う。
ただその瞬間の、言葉にならない印象だけは今でも鮮明だ。
でも、「は、ひ、ふ、へ、ほ」のどれでもない、未知の「は行」音がした。
「ぷっ、」とも「ぽっ、」とも、擬音マニアなら悩むであろう、例えようのない音。
長さは全休符のあと八分音符一つ分、そのあと八分休符、四分休符、二分休符で、合計二小節ぐらいの曲だった。
音の前の静けさも音の内に感じられるほど、それは印象的にハッキリと空間を伝わった。
テンポは脈拍くらいか。音の継続時間はその脈拍の整数分の一。
音質も、もしかすると脈音に近かったのかもしれない。
この数々のシンクロ度!
それを頭上に感じたかと思うと、「生」の終わりなのか、「死」の始まりなのか、いやいやきっと「輪廻」への旅立ちの瞬間だと後講釈で思う。
ただその瞬間の、言葉にならない印象だけは今でも鮮明だ。
足下から聞こえる音の方は、凡庸だった。
椿。

高校のリーダーで習ったときはカメリアだったから、今でも英名camelliaの筈だ。
カメリアダイヤモンドはファラ・フォーセットが宣伝してたと思う。このcamelliaなのか?
つまらないことが勝手に頭に浮かび。
そのテキストでは椿の花が、武士の世界では不吉なものとされていると解説。
なんでも、斬られた首がポトリと落ちるように、その花ひらを徐々に散らすのではなく、一気に、ある種の衝撃を纏って落下する。
切腹の介錯ではそう見えるんだろうと、このとき以来、「椿=斬られた首」と刷り込まれてしまった多感な頃。
せめて萬屋錦之助の拝一刀の手で胴太貫で、露と消えるのがせめてもの手向けかと、時代錯誤、混濁記憶の夢のように、変に納得して「うん、うん。」と頷く。
だけど今日の感じ方は趣が異なった。
あれはとても格好のいい終わり方なんだと。
死ぬ直前まで死を予感させず、突然生の向こう側に消えるような。
だれにも迷惑をかけず、有り体に言えばポックリ。
望むべき姿だ。
直前まで普通にしてた大滝詠一が、最後に「ママ、ありがとう。」と言って息絶えた。
釈迦は自分の死期を知っていた、決められたと聞く。
西行はその希望より一日だけズレた。
何も修行をしていない自分は、天に任せるのみだ。
まだまだかなり先のことになると思うが。。
椿の印象、今日を境に全く変わった。
もう斬首の夢は見ないだろう。


歩を進めると、かつては高級別荘が並んでいたあたりに、一棟だけ残った洋館風。
近づいてみると、取り壊し中だった。
空は、雨上がりの澄んだ空気を雑木林に届けていた。

守山区の小幡緑地は、よく散歩するコースだ。
宅地造成が進む名古屋西部では唯一保護されている地区。
農政局に感謝したい。

こいつが居た。
椿。

高校のリーダーで習ったときはカメリアだったから、今でも英名camelliaの筈だ。
カメリアダイヤモンドはファラ・フォーセットが宣伝してたと思う。このcamelliaなのか?
つまらないことが勝手に頭に浮かび。
そのテキストでは椿の花が、武士の世界では不吉なものとされていると解説。
なんでも、斬られた首がポトリと落ちるように、その花ひらを徐々に散らすのではなく、一気に、ある種の衝撃を纏って落下する。
切腹の介錯ではそう見えるんだろうと、このとき以来、「椿=斬られた首」と刷り込まれてしまった多感な頃。
せめて萬屋錦之助の拝一刀の手で胴太貫で、露と消えるのがせめてもの手向けかと、時代錯誤、混濁記憶の夢のように、変に納得して「うん、うん。」と頷く。
だけど今日の感じ方は趣が異なった。
あれはとても格好のいい終わり方なんだと。
死ぬ直前まで死を予感させず、突然生の向こう側に消えるような。
だれにも迷惑をかけず、有り体に言えばポックリ。
望むべき姿だ。
直前まで普通にしてた大滝詠一が、最後に「ママ、ありがとう。」と言って息絶えた。
釈迦は自分の死期を知っていた、決められたと聞く。
西行はその希望より一日だけズレた。
何も修行をしていない自分は、天に任せるのみだ。
まだまだかなり先のことになると思うが。。
椿の印象、今日を境に全く変わった。
もう斬首の夢は見ないだろう。


アスファルトの上では可哀想だから、
抱き上げて、さっきまで自分の一部だった根元に帰って頂いた。。
抱き上げて、さっきまで自分の一部だった根元に帰って頂いた。。

歩を進めると、かつては高級別荘が並んでいたあたりに、一棟だけ残った洋館風。
近づいてみると、取り壊し中だった。
空は、雨上がりの澄んだ空気を雑木林に届けていた。

守山区の小幡緑地は、よく散歩するコースだ。
宅地造成が進む名古屋西部では唯一保護されている地区。
農政局に感謝したい。

池のほとりに出ると、水際でざわつく音。
鳥ではない。多分コイの恋の季節なんだろう。


北に帰りそびれたのか、若々しい羽音が聞こえた。
これからは春の渡り鳥の季節。
野鳥愛好家のバズーカレンズも立ち並ぶ風景になる。
ここは野鳥の種類が多い緑地だ。


こいつが居た。
「ニャー」なのか「mew」なのか、ここは日本だから前者なのだろう。
小泉今日子は「夜明けのmew」 日本なのにmew?

寄ってきたんで、にゃぁと言うと、すかさずニヤーと返す。
mewと返し直すと、ミャウと返す。
これって、ねこミュニケーションになってる?
三回ほど繰り返すと、更に寄ってきて、、

急に避けるように方向を変え、

行ってしまった。
俺は敵でも味方でもなく、急に立木の一種にでもなったのだろう。
ネコのこういう態度は、好きだ。
緑地を抜けると、宅地制限区域の外はいきなりこんな感じ。
ま、このギャップも刺激の内か。。

右手の広大な荒れ地は、、しばらく見ないうちに、宅地になってた。


坂を下ると、この看板

龍?
違和感。
龍と言えば、八じゃなくて 「九」 でしょう!!w
急に九頭竜で鮎釣りがしたくなった。
まだ3ヶ月ある。
待ち遠しい。
竿も欲しい。
金も欲しい。
暇が欲しい。
10数年振りにサラリーマン生活に戻ると、
自由がないなぁ、我がままな自由が。
でもその代わり、何かもある。
何だろうなぁ、? そのうち気がつく、か。
さ、ビジネスの世界に戻りましょ。
Posted by 鮎原人 at 06:19│Comments(8)
│オヤジの言い分
この記事へのコメント
とりあえず、、、普通に、、、!
新築当時の豪華?さが伺える別荘です。
30代後半に別荘が猛烈に欲しくなった時期がありました。
この別荘はポスト&ビーム工法!
欲しかったのはログハウス!
あこがれましたねえ!
で、今は、、、夢は形を変えて、、、
内貼りコンパネ工法の小屋!!
(カメムシ詰め放題!)だよ!
新築当時の豪華?さが伺える別荘です。
30代後半に別荘が猛烈に欲しくなった時期がありました。
この別荘はポスト&ビーム工法!
欲しかったのはログハウス!
あこがれましたねえ!
で、今は、、、夢は形を変えて、、、
内貼りコンパネ工法の小屋!!
(カメムシ詰め放題!)だよ!
Posted by かやのたも at 2014年03月29日 07:51
かやのたもさん>
おはようございます!
ポストは立ての柱?ビームは横の梁? ファイナルアンサー!
ログハウスは欲しかったですねぇ。
昔下伊那天竜のほとりで渓流釣りのオフ会があって、20人ぐらい集まって
毎年集まって、そこの原っぱ(庭?)の地主の鈴木さんが、「君たちが気に入ったから、ログハウスでも建てて良いよ。」と仰って、メンバーの中に建築事務所のOL設計士が居て設計はOKと言い、敷地の側には製材所があるから材木はOKで、あとは工事をどうするか、やっぱ手作りでしょう!と盛り上がって早20年^^;; あの話はどうなったのでしょう?
OLのかわいこちゃんは、メンバーの京都人と結婚。
他のメンバーとは、2,3人と連絡が取れますが、みんなどうしてるかなぁ。
内貼り、、前貼りだと意味が変わってしまいますからね^^;;
カメムシはコンパネのホルムアルデヒドを中和する臭い消しなんでしょうね!
まだ御殿に伺ってないので、妄想が膨らみます・・w
おはようございます!
ポストは立ての柱?ビームは横の梁? ファイナルアンサー!
ログハウスは欲しかったですねぇ。
昔下伊那天竜のほとりで渓流釣りのオフ会があって、20人ぐらい集まって
毎年集まって、そこの原っぱ(庭?)の地主の鈴木さんが、「君たちが気に入ったから、ログハウスでも建てて良いよ。」と仰って、メンバーの中に建築事務所のOL設計士が居て設計はOKと言い、敷地の側には製材所があるから材木はOKで、あとは工事をどうするか、やっぱ手作りでしょう!と盛り上がって早20年^^;; あの話はどうなったのでしょう?
OLのかわいこちゃんは、メンバーの京都人と結婚。
他のメンバーとは、2,3人と連絡が取れますが、みんなどうしてるかなぁ。
内貼り、、前貼りだと意味が変わってしまいますからね^^;;
カメムシはコンパネのホルムアルデヒドを中和する臭い消しなんでしょうね!
まだ御殿に伺ってないので、妄想が膨らみます・・w
Posted by 鮎原人
at 2014年03月29日 08:18

八龍ですか(--〆)
あと二か月ちょっとで
九頭竜も解禁ですね^^
今年は泊まりで宴会しましょう^v^
あと二か月ちょっとで
九頭竜も解禁ですね^^
今年は泊まりで宴会しましょう^v^
Posted by bigayu3834
at 2014年03月29日 15:33

bigayu3834さん>
九頭竜楽しみですね。私は今年も旧い竿でがんばります!ww
九頭竜楽しみですね。私は今年も旧い竿でがんばります!ww
Posted by 鮎原人
at 2014年04月01日 04:55

毎度のことながら、
原人さんの興味の多様さや、そのみずみずしい感性に驚きます。
ここ数日の間に、原人さんのたとえようのない「擬音」のように
季節は確実に巡り始めたように感じます。
鮎たちの川も少しずつ見え始めましたね。
椿=武士と、猫の3枚目の写真が韻を踏んでいるのも何か凄いなあ。
原人さんの興味の多様さや、そのみずみずしい感性に驚きます。
ここ数日の間に、原人さんのたとえようのない「擬音」のように
季節は確実に巡り始めたように感じます。
鮎たちの川も少しずつ見え始めましたね。
椿=武士と、猫の3枚目の写真が韻を踏んでいるのも何か凄いなあ。
Posted by k at 2014年04月01日 09:19
kさん>
お帰りなさい!(笑)
お褒め戴いて恐縮です。繊細さと変態は紙一重ですからね(笑)
猫の3枚目の写真、気付いていただいて本望です。
下手に解説つけると美意識に反するので、この記事に関しては、この部分を言及せず、「わかって下さる方ならわかる」と、絵画的余韻を残しました。気付いてコメント貰えるだろうなと思っていたうちの最右翼は、「k」さんでした。
このコメントを頂けたことでやっと、この記事が完成したことになりました。
待った甲斐があり、大満足です(笑)
有り難うございました。
ブログにはこういう楽しみ方もありますね!
お帰りなさい!(笑)
お褒め戴いて恐縮です。繊細さと変態は紙一重ですからね(笑)
猫の3枚目の写真、気付いていただいて本望です。
下手に解説つけると美意識に反するので、この記事に関しては、この部分を言及せず、「わかって下さる方ならわかる」と、絵画的余韻を残しました。気付いてコメント貰えるだろうなと思っていたうちの最右翼は、「k」さんでした。
このコメントを頂けたことでやっと、この記事が完成したことになりました。
待った甲斐があり、大満足です(笑)
有り難うございました。
ブログにはこういう楽しみ方もありますね!
Posted by 鮎原人
at 2014年04月01日 21:42

椿の落ちる音でしょうか?
Posted by unknown at 2014年04月02日 00:09
unknownさん>
正解!椿の花が木から落ちる瞬間の音です。初音と対極の音かも知れないですね。
正解!椿の花が木から落ちる瞬間の音です。初音と対極の音かも知れないですね。
Posted by 鮎原人 at 2014年04月02日 19:12