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2010年03月19日
春の小川
珍しく、散歩に出かけた。 陽気も良く、ちょっと遠出。 途中小川に出会う。 このあたりは近年宅地化が進み、直線的に区画された地形が悲しく映る。
この川もかってこの街が「村」だった頃、葦の群生の中を蛇行して流れる優しい里川だった。 その名を『天神川』と呼ぶ。 だけどもその詩興を呼び起こす名の所有者も、今ではこの有様だ。 往時はその内に小魚を抱き、周辺の草はらでは小鳥を育んでいた天神も、今や面影は無い。 臭いに耐えながら岸まで降りてみた。 と、どこからともなく鳥の声が。 不意の疾風に目を閉じると、訪れた数瞬の静寂の中で、さらさらと流れる瀬音に気付かされた。
それは大河の雄々しさには及びもつかないが、確かに流れはそこに有るんだと確信するに足るものだった。 しばらく腰を下ろし目をつぶって聞き入った。 その音は人間に邪魔されても自らの道を頑なに進む 『天神』 の衿持のように思えた。 まるで誰かに気づいてくれと言わんばかりに。
目を塞ぐと却って気づくこともある。
ニギハヤミコハクヌシを思い出した。
目を塞ぐと却って気づくこともある。
ニギハヤミコハクヌシを思い出した。
Posted by 鮎原人 at 16:07│Comments(0)
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